季節は流れ、時代は巡り…
今年は、春を待つ心が一入のような気がします。3月11日の東日本大震災は、我々に自然の脅威と人の命のはかなさを嫌というほど認識させることとなりました。日々、テレビの画面に映る光景を見ていると知らないうちに涙が流れてしまいます。この学校でも、専任・常勤の先生方が、一度に7人も退職されるという大きな変化がありました。この学年の担任も、7人のうち、3人が退職されます。卒業式で皆さんを送り出し、さらに3人の先生を送り出す我々は、ただただ寂しさがつのるばかりです。「めぐる めぐるよ 時代はめぐる。 出会いと別れを繰り返し…」中島みゆきさんの『時代』という歌の歌詞にそんな一節がありました。それでも、季節は移り変わっていきます。春は確かに近付いてきています。校舎の前のしだれ桜はもう八分咲き、雪柳も白い可憐な花を咲かせています。
4月からは、53期生の皆さんは、それぞれ新しい世界での生活が始まります。大変なこともあるかもしれません。しかし、過去の思い出は大切にして、失敗には拘らずに素晴らしい未来を切り開いて下さい。